ここでは、不動産管理システムの機能の一つである「不動産販売管理システム」について、掘り下げて解説しています。おすすめのソフトもピックアップしているので不動産販売管理に携わっている人は参考にしてみてください。
不動産販売管理システムとは…?
不動産販売管理システムとは、不動産の開発・販売を行う企業向けの管理システムです。
管理できる機能の一部を紹介します。
- 事業計画管理(事業収支計画登録・専有卸登録等)
- 中古管理(中古契約登録・中古契約稟議承認登録等)
- 仕入れ管理(仕入支払登録・支払稟議承認登録等)
- 物件管理(物件情報・販売稟議登録等)
- 顧客管理(顧客情報・反響データ出力等)
- 売上管理(契約書発行申込・決済予定物件検索等)
※各製品によって、搭載されている機能はそれぞれ異なります。
これらの機能が分譲マンション、戸建て住宅等のフロー(供給)ビジネスを心強くサポートしてくれます!
システム導入の利点
不動産・顧客情報の一元化ですっきり管理
登録している不動産情報や顧客情報を別々のシステムで管理していては、システム間を行ったり来たりと効率がよくありません。各情報を確認場合に、2つのシステムを立ち上げるのは非効率的です。
これらを一元管理することで、無駄な手間が省かれスムーズな情報の引き出し、紐づけが行えるようになります。また、互換性のある会計システムや賃貸管理システムと連携することで、より効率的な業務が可能です。
事業計画シミュレーションができる
分譲マンション・戸建住宅のフロービジネスを網羅している為、事前に様々な事業計画シミュレーションが可能です。
また、業務進行が把握できるように、各業務フェーズに申請・承認機能が設けられているシステムもあり、二重チェックを設けることで
ミス発生の少ない、安全で確実な業務進行が可能になります。
システム選びのポイント
現場に適したシステムか
導入を考えて多機能なシステムを採用したときに、オペレーションが複雑になることがあります。
導入したことにより、操作が複雑になり、手間が増えるという結果が発生してしまいます。
そのためシステムを選ぶ際には、自社の運用フローに合うシステムなのか事前に確認しておく必要があります。
また、操作性の良さや画面上の見やすさなども含めた事前準備をおすすめします。後任者や新人への引き継ぎがスムーズに行えるかも重要なポイントとなります。
業務の拡大・縮小に合わせてカスタマイズできるか
自社独自の経営方法により、導入したシステムをカスタマイズすることがあります。そのコストを最低限に抑えるため、標準的に実装されている機能を把握し、業務の拡大や縮小、運用フローの変更に対応できるものかを確認しましょう。
導入したシステムに合わせて業務を変えるのは本末転倒ですが、割と陥りやすいパターンです。
おすすめソフト3選
以下に、おすすめできる不動産販売管理システムを3つピックアップしてみました。それぞれ特徴を簡単にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
J-Ress【東計電算】

https://www.j-solution.jp/solution/j-ress/index.html
不動産業務に強いSEが幅広く課題解決してくれる
「J-Ress」は事業計画からプロジェクトの予実管理・契約等の営業管理・支払い管理・入金管理など、不動産販売に関する業務を網羅できるシステムです。
不動産に限らずシステム開発・導入で実績がある東計電算のソフトです。
顧客情報や物件情報、管理費積立金、投資系の想定賃料等をマンション会計システム「J‐One」や賃貸管理システム「J-Rent」と連携できるため、トータル的な業務を実現できます!
また、自社サーバーを持っており24時間有人管理してくれるのも魅力。不動産業務の専門性が高いSEがいるため専門用語が通じないこともありません。
さらに直感で操作しやすいインターフェースも特徴です。
OBIC7販売情報システム【オービック】

http://www.obic.co.jp/erp_solution/sales_info/
マンション販売をトータルサポート
「OBIC7 販売情報システム」は、物件プロジェクト計画から契約販売・引渡しまでのタスクをサポートしてくれるシステムです。
今求められるマンションデベロッパーのトータルマネジメントを支援する、マンション開発・販売企業向けのソフトです。
土地購入、企画開発、契約・販売、引渡しまでのプロセスを俯瞰的に管理し、変動する物件収支を随時把握することができます。
これ一つでスムーズなデータ連携で適切な経理処理を実現してくれます。
不動産販売のIT化【ネオス】

最適なITシステムを提供できる
ネオスでは、買取再販 リフォーム事業向けのシステムを3種類提供しています。
「顧客管理システム」は業務標準化・個人情報の一元管理・営業活動管理・データ分析など顧客管理に特化したシステムです。
「 案件型受発注売上管理システム(ZOE)」は販売活動における営業案件の登録から始まり、見積書・受発注書・請求書などの作成業務の支援、
そして、予実管理・売上管理などの経営支援まで行え、全てを一元管理できるオールマイティな売上管理システムです
「 稟議システム」は申請から支払処理迄を電子化するシステムです。
稟議と発注の同時処理で、各担当業務間の作業を一括管理、コスト削減することができます。
「 稟議システム」は申請から支払処理迄を電子化するシステムです。
稟議と発注の同時処理で、各担当業務間の作業を一括管理、コスト削減することができます。
「 案件型受発注売上管理システム(ZOE)」
「 稟議システム」は申請から支払処理迄を電子化するシステムです。
稟議と発注の同時処理で、各担当業務間の作業を一括管理、コスト削減することができます。
導入事例
機能をシンプルにしたおかげで、顧客管理がスムーズに
元々、スクラッチ開発したシステムを使用していたのですが、分析を重視し、機能を盛り込み過ぎてしまい使い勝手の悪いシステムになっていました。
日常的に使用している部署からも「機能が増え過ぎて使いづらくなった」と苦情が出てしまい、非常に残念です。
そこで、次に導入するシステムは、余分な機能の無いシンプルなシステムを導入することになりました。
当社はマンションギャラリーに再来場していただくために、お客様にDMを送っているのですが、「奥様が資料請求、ご主人がマンションギャラリーに来場」ということがあります。この時、同世帯に2通のDMを送らないよう1組のお客様としているのですが、新しいシステムでは、その顧客管理をスムーズに行うことができておりとても助かっています。
また、現在でも導入したシステムにカスタマイズを行っているのですが、必要最低限なものを徐々に変更する方針に変えたこともあって運用は良好です。